4月25日(金)放送・4月27日(日)再放送

「被害者急増!悪質なロコ・ロンドン取引等に注意」

◎今回のお客様は?
弁護士の稲垣隆一さん。 被害に合わないためのポイントなどにわかりやすく解説していただきます。

◎ロコ・ロンドン取引とは
事業者間で行われるロンドン渡しの金の現物取引のこと。 商社、鉱山会社、メーカーなどの大手企業あるいは業者が中心となって行う取引で、一般の方が参加するような取引ではありません。

◎被害が急増
国民生活センターにもここ数年、ロコ・ロンドン取引を称する金の取引の相談が急激に増えてきているといいます。悪質な業者はロコ・ロンドン取引に関して知識のない消費者につけこみ、金の現物が手に入るというような誤解をさせたり、銀行より金利がいいというような、利益の部分ばかりを強調し、大きなリスクが出ることを説明せず、勧誘するのです。

◎消費者にも問題が・・・
契約をするときに取引について理解をしないままサインをしてしまう消費者が多いのが現状のようです。業者は「理解してなくてもサポートするから大丈夫」と消費者を安心させるのです。 理解できない取引であれば、絶対に手を出してはいけません。

◎1人で悩む・・・
騙されたとはいえ、元はといえば自らの責任で契約してしまったトラブルであるため、家族にも相談できず一人で悩んでいる被害者がほとんどだといいます。 損失した金額が高額なため、自殺してしまう人も。 とにかく1人で悩まずに、すぐに経済産業省や消費生活相談センターなどに相談しましょう。

◎特定商取引に関する法律
ロコ・ロンドン取引等に称した悪質な取引をする業者は昨年7月から法律で規制されるようになりました。これによって、ロコ・ロンドン金取引などを勧誘する業者が嘘の説明をしたり、必ず説明しなければならない大事なことをわざと説明をしなかったり、約束した通りのお金の受け渡しが行われないと法律違反になり、消費者が保護されるようになったのです。

◎経済産業省からのお知らせ
経済産業省のホームページには悪質商法の手口や注意点が詳しく載っていますのでご覧ください。直接相談したい場合はお近くの消費生活相談センター他、経済産業省や全国9ヶ所にある地方経済産業局などの消費者相談室へどうぞ。電話でも受け付けておりますのでお気軽にご相談下さい。