3月10日(月)放送・3月16日(日)再放送

「エコレールマークでストップ!地球温暖化」

◎今回のお客様は?
東京海洋大学教授の苦瀬博仁さん。
鉄道貨物輸送とエコレールマークについてわかりやすく解説していただきます。
◎鉄道貨物輸送の歴史(1)
日本で最初に鉄道が開通したのは明治5年。新橋~横浜間でした。当初、鉄道の役割は旅客輸送が主で、貨物輸送の需要はあまり多くありませんでした。鉄道貨物輸送が注目されはじめたのは明治の中頃。日清、日露戦争などで国内の工業が盛んになり、物を大量に運ぶ必要が出てきたため、鉄道は陸上物流の主流となっていきました。
◎鉄道貨物輸送の歴史(2)
昭和40年代の高度経済成長期、高速道路などの発展により、陸上物流の主流はトラック輸送に移行します。小回りのきくトラック輸送は現在でも陸上物流の主流ですが、環境意識の変化からCO2排出量が少ない鉄道による貨物輸送は再び注目されています。
◎エコレールマーク認定企業
大阪にあるアルカリ電池工場ではこれまで商品の輸送をトラック便に頼っていましたが、環境を守るために3年前から鉄道による貨物輸送を導入。これにより、全国の工場での輸送時のCO2排出量はすべてをトラック輸送にしたときよりも、26%削減となったのです。
◎エコレールマークとは
鉄道貨物輸送を活用して、地球環境問題に積極的に取り組んでいる企業や商品であることを表示するマーク。エコレールマークを通じて、消費者に環境にやさしい企業や商品であることを知ってもらおうというマークなのです。2007年12月現在、エコレールマーク認定商品は17商品、認定企業は37企業。