南極日和
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ストーリー

【2012年7月11日】 #93「海水を汲み続けた男」

第7、8、11、16、23、28次隊で6回南極へ渡り、そのうち3回は隊長も務めた生物学者の星合孝男さん。
第8次隊では日本の観測隊初の、本格的な生物観測を行いました。昭和基地沿岸の海に住む植物プランクトンの量を、1年間かけて調査したのです。極寒の中で氷に穴を開け、様々な深さの海水を一度の調査で100リットル、合計約5,000リットルもの海水を調査し、季節と水深によって変化する植物プランクトンの量を明らかにしました。
今日の生物観測の礎ともなった星合さんの観測を、当時のエピソードとともに紹介します。