
地球の目撃者 標高6700m 世界最高地点のインカ遺跡
番組概要
遥かなるインカ、眠れる氷の少女はその山の頂きにいた。

©Naoki ishikawa

聖なるインカ道。
それは首都クスコからチリを経由して、アンデス山脈の南端ユヤイヤコ山に至る1,600キロにもわたる祈りの道。
500年前、その道は汚れなき命を神に捧げる秘儀”カパコチャ”の道でもあった。
聖なるトレイルロードの旅の最後、標高6,749メートルの山頂で探検家であり写真家である石川直樹が目撃したものとは。
【ナレーター】榮倉奈々
放送内容


©Naoki ishikawa

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2013年3月16日(土)よる7:00~7:54放送
目撃の舞台となるのは南米チリとアルゼンチンの国境にまたがるアンデス山脈の高峰ユヤイヤコ山(6,749m)1999年、アメリカの高地考古学者ヨハン・ラインハルト氏がこの山の頂で三体のミイラを発掘した。
カパコチャというインカの儀式で生贄となった子供だった。その姿はまるでついさっき眠りについたよう。
ユヤイヤコ山頂の寒冷で乾燥した気候条件、酸素の薄さといった条件の下、彼らは腐敗することなく、大自然の中で眠り続けてきたのである。
写真家・石川直樹はアルゼンチン、サルタの高地考古学博物館(MAAM)でドンセリャ(処女)と名付けられた15歳の少女のミイラを目撃。
その後、彼らが発見された場所に今なお残るインカ遺跡の目撃者となるためにユヤイヤコ山日本人初登頂を目指す。遺跡があるのは山頂付近、標高6700m。
それはまぎれもなく世界最高地点の考古学遺跡なのだ。
【出演者】石川直樹
1977年東京都生まれ。
高校時代にインドとネパールを一人旅。以来、世界中を旅するようになる。
2000年にチョモランマに登頂し、当時の七大陸最高峰登頂の最年少記録を塗り替えた。
2001年七大大陸最高峰登頂を達成。
2011年第30回土門拳賞受賞。
写真集「NEW DIMENSION」(赤々舎)、「POLAR」(リトルモア)により日本写真協会新人賞、「CORONA」(青土社)により土門拳賞受賞
自然・人間の踏み込んだテーマを撮り続ける若手写真家の第一人者。