みらい遺産 ~Human×Lands~

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古都の伝統・鹿の角きり(奈良県奈良市)

古都・奈良で、歴史ある社寺の境内や公園をのんびりと歩く鹿の姿は、観光客にもお馴染みの光景。
そんな奈良を象徴するのが、江戸時代から300年以上続く伝統行事「鹿の角きり」。
発情期を迎えた雄鹿の角から住民を守り、鹿同士が角で死傷することを防ぐために行われるようになりました。

今回のみらい遺産を紹介してくれるのは、高田勝弘(たかだ・かつひろ)さん(74歳)。
「鹿の角きり」に、鹿を追い込む役割の勢子として毎年参加して、50年近くの高田さん。奈良の鹿が無傷で暮らすことを、強く願っています。

本来は警戒心の強い鹿。この土地の人々は何世代にも渡り、鹿を刺激しない距離を保ちながら、他のどの地域にもない共生のかたちを築き上げてきました。

先人たちが守り継いできた、鹿とともにある暮らし。
そして、伝統行事を受け継いできた高田さんの想いとは?