みらい遺産 ~Human×Lands~
バックナンバー
「山村の知恵と技を伝える 炭焼き」(石川県加賀市)
石川県加賀市東谷地区にある、加賀東谷地区。
平成23年11月、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された、
赤い瓦屋根の家並みが特徴です。
ここは江戸時代より炭作りで栄えた、炭焼きの里。
石油に燃料転換される昭和前期まで、街の主産業は林業と製炭業でした。
今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、
この村で生まれ育った、二枚田 昇さん(62歳)。
今、この街で炭焼き業を営んでいる、ただ一人の炭焼き職人です。
炭の需要の減少に伴い、一度は途絶えた炭焼きの技。
10年前に最後の炭焼き職人だった父親から炭焼きを教わり、
生まれ故郷で炭の生産に取り組むようになりました。
炭焼きは、手間と時間がかかる作業です。
「木伐り3年、窯作り10年、焼き一生」という言葉があるほど、奥の深い仕事。
なかなか満足のできる炭は作れません。
守り伝えたいと考える二枚田さんはどんな思いでいま、炭焼きを続けているのでしょうか?