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20世紀の半ばフランス西南部の洞窟で、1万年以上の昔に描かれたラスコーの洞穴壁画が発見されました。人類最古の壁画のひとつと言われています。言葉も文字も無かった時代 子孫に狩りの方法などを伝える手段として始まったのが絵でした。絵画の歴史は意思ある情報伝達の手段としてスタートしたのです。
そして15世紀 イタリアでルネサンスが始まり、ここから西洋美術史の歴史が動くのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ・・・この3人の巨匠が同じ時代に生きたことは人類の奇跡と言われています。
3人の巨匠が創り上げた「ルネサンス芸術」の歴史的意義を紹介します。
そして時代はバロックへ。バロックとは、「ゆがんだ真珠」の意味。ルネサンスの巨匠達が完成した美の方程式を崩しドラマチックな演出を絵画に取り込んだのが ルーベンス、レンブラント達でした。バロックの明暗の表現や劇的な技法の真髄を紹介します。
そして18世紀、舞台はフランス・パリへ。貴族文化に根差した華麗で軽快なロココ芸術。
後のアカデミックな絵画を牽引する新古典主義そして対するロマン主義・・・。芸術の都・パリで数多の巨匠達が登場し美術史を動かしていきます。
そしてついにモネが「印象、日の出」を発表すると美術史は「印象派」という新たな一歩を踏み出します。陽の光や水や大気のゆらめき、それまで重要視されていなかったことに画家たちは注目しカンヴァスの上に描くことに心を砕きます。その試みはゴッホ、セザンヌ、そしてピカソへとつながっていくのです。
絵画とは画家が残した「メッセージ」言葉に尽くせない時代の空気や思いを現した貴重な記録。歴史と共に歩みを続け、やがて最高の芸術遺産となっていきます。そんな美術史を築いた偉大なる巨匠たちを訪ねます。


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