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 フィンセント・ファン・ゴッホ。誰もが知る彼のスタイルができたのは明るい太陽の輝く南フランス、アルルの風景と出会ってからでした。彼の人生のそれまでの様々な出会いがアルルで実を結んだのです。今回はアルルに残る世界遺産、数々の古代ローマの遺跡とともにゴッホの作品を紹介、さらに情熱のかたまりのような彼の人生をたどり、最後に至った境地まで感じていただきます。

 ゴッホは1853年、オランダに牧師の息子として生まれました。最初に仕事に就いたのは16歳。親戚の経営するグーピル商会で複製画を売るのがその仕事でした。ここで彼は名画に出会ったのです。尊敬した画家、レンブラントやドラクロワの作品もこの複製画で知りました。生涯愛したミレーの絵も複製画での出会いでした。その後、ゴッホの激しい気性から職を転々としますが、天職と言える仕事はなく、1880年、27歳になって画家になることこそ自分の願いだと思い至り、本格的な絵の勉強を始めました。

 こんなゴッホを経済的に支えたのは4歳下の弟で、画商をしていたテオでした。弟に支えられ、パリで絵を本格的に学び始めたゴッホが出会ったのは印象派と日本の浮世絵。その明るさを手に入れようとゴッホは南フランス、アルルに旅立ったのでした。そこから亡くなるまでの2年ほどの間にゴッホは他の誰にも描きえない作品を山のように生み出し続けたのです。

 ゴッホが描いた油絵は800点に上ります。しかしゴッホ自身が生きている間に売れたのはただ1点のみ。その作品「赤いぶどう畑」を含む20点以上の絵画を番組ではご紹介します。

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