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 ルネッサンスから後期印象派までの名画をもとに、画家たちが生き、描き、愛したヨーロッパの街々を訪れる美術紀行番組『世界の名画~華麗なる巨匠たち~』。

 今回は『ウィーン・ハプスブルク家の遺産』です。オーストリアを拠点に巨大帝国を築き、およそ650年間、ヨーロッパに君臨し続けたハプスブルク家。歴代の王たちは、その莫大な富を使って多くの優れた芸術家を庇護、美術品の収集にも情熱を注ぎました。スイスの一貴族であった彼らが、なぜヨーロッパを手にすることになったのか?王家の歴史もふり返りながら、ゆかりの地を訪れ、名画の魅力に迫ります。

 オーストリアが世界に誇る美の殿堂、ウィーン美術史美術館。ここに、ハプスブルク家の膨大なコレクションが収められています。例えば、スペイン王家お抱えの宮廷画家ベラスケスが描いた『王女マルガリータ・テレーサ』。でも、なぜスペイン王家の絵がオーストリアに?実は両家の子供たちは既に結婚が決められ、肖像画にはお見合いの写真のような役割もあったのです。そしてこの政略結婚こそ、ハプスブルク家栄光の鍵でした。その他、宮廷画家のルーベンス、アルチンボルト、更に王たちが集めたラファエロ、ジョルジョーネ、ブリューゲルなどの至極の作品を厳選。エピソードと共に名画を鑑賞いたします。

 またハプスブルク家が残した大いなる遺産は、名画だけではありません。女帝マリア・テレジアが壮麗な姿に変えたウィーンのシェーンブルン宮殿(世界遺産)。ここでは音楽もこよなく愛した彼女が、幼いモーツァルトに演奏させたという「鏡の間」を拝見。更に王宮礼拝堂では、時の皇帝によって誕生したというウィーン少年合唱団の天使の歌声にも耳を傾けるなど、旅気分もお楽しみいただけます。

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