巨大地震を生き抜く10の方法 ~ある減災学者の緊急警告~

巨大地震を生き抜く10の方法 ~ある減災学者の緊急警告~

放送内容

2011年3月11日の東日本大震災で、私たちは平和な日常が災害によって、一瞬にして打ち砕かれる様を目の当たりにしました。
日本は豊かな自然と四季に恵まれた美しい国ですが、一方で世界有数の災害大国でもあります。
また台風、洪水、土砂崩れ等による被害は年々激しさを増し、何よりも、いつ起こるかわからない巨大地震の危険にさらされています。日本列島には地震を引き起こすプレートが4枚もひしめいていて、陸地には2000もの活断層があります。
このような条件下にある国は、世界中で日本だけなのです。
これほど危険なこの国に暮らしている私たちは、自分や大切な家族の命を守るためにどうすればいいのか…。
「減災(げんさい)」という聞きなれない言葉の中にその答えがあると語る学者、河田惠昭氏の緊急警告から、生き抜くための方法を提言します。すぐにでも実践できる“災害から身を守る10の方法”を、わかりやすくお伝えします。

河田惠昭氏によれば、災害は過去に起きたことを検証すれば、将来起こりうる被害を予測できると言います。実際に、東日本大震災が発生した4か月前に『津波災害』という河田氏の著書が出版され、三陸地方で起きた津波被害が正確に予測されるとともに、警告が発せられていました。
その河田氏が、今一番危機感を持っているのが首都直下地震と、東海・東南海・南海地震が連動して起こる南海トラフ巨大地震です。
河田氏は、6月17日に品川で開かれた「減災シンポジウム」(主催:朝日新聞社、共催:セキスイハイム)で、もし南海トラフ巨大地震が最悪の条件下で起きれば、人的被害は100万人を数えるかも知れないという衝撃的発言をしました。
この人的被害、すなわち、かけがえのない命を一人でも多く救おうというのが、「減災」という考え方の根本です。

「減災」という言葉は、河田氏によって生み出され、25年前から提唱されています。「防災」は被害をゼロにしようという考え方でした。しかし、災害ははるかに人知の上を行っており、被害をゼロにすることは不可能です。そこで河田氏は被害を最小化する「減災」にも、併せて取り組まなければならないと警告し続けています。

河田氏は「人まかせにしない。自分の身は自分で守る。」ということを、繰り返し訴えます。
南海トラフ巨大地震が起きれば、その被災地域は東日本大震災の何倍もの広域になり、700もの市町村が被災すると予測されています。首都直下地震が起きると、人口が集中しており、食料生産の拠点もダメージを受けることから、水や食料が不足します。首都機能はマヒし、被災者を助けたくても助けるすべがない…。そんな巨大地震が30年以内に70%の確率で起きると、公式に発表されています。
河田氏によるとこの確率は大変に高いもので、いつ起きても不思議ではないのだと言います。

しかし、被害を最小限にして、命を守る方法はあります。
それは、わたしたち一人一人が災害に備えること。
番組では、今日から始めてもらいたいさまざまな施策を具体的に紹介します。

例えば…
◆立っていられないほどの揺れ…どうすればいいのか?
◆1分以上続く揺れ…どこに逃げる?
◆常に携帯すべき減災グッズとは?
◆備蓄は何をどれくらい?
◆子供の命を守る教育とは?
◆災害に強いコミュニティとは?
◆地域の防災情報の利用方法は?
◆災害に強い最新の住宅とは?

巨大地震を生き抜くために必ず役に立つ、誰もがすぐに始められる情報満載です。

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