暦を歩く
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「旅愁」(広島県 尾道)
更けゆく秋の夜 旅の空の 侘しき思ひに一人なやむ
瀬戸内の静かな海に面した広島県尾道は、多くの小説や映画の舞台となってきました。林芙美子の「放浪記」もそのひとつ、冒頭は唱歌「旅愁」を歌う場面です。幼い頃から各地を転々としてきた芙美子にとって、十代の数年間を過ごした尾道は「故郷」だったに違いありません。夕暮れの風景が、郷愁を誘います。
更けゆく秋の夜 旅の空の 侘しき思ひに一人なやむ
瀬戸内の静かな海に面した広島県尾道は、多くの小説や映画の舞台となってきました。林芙美子の「放浪記」もそのひとつ、冒頭は唱歌「旅愁」を歌う場面です。幼い頃から各地を転々としてきた芙美子にとって、十代の数年間を過ごした尾道は「故郷」だったに違いありません。夕暮れの風景が、郷愁を誘います。