暦を歩く

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「一握の砂」(北海道 函館)

砂山の砂に腹這い 初恋の いたみを遠くおもひ出づる日      

岩手県生まれの石川啄木は、故郷で創作に励みながらも、生活には窮していました。そんなときに救いの手をさしのべてくれたのが、北海道にいた仲間たちでした。啄木は津軽海峡を渡り、函館で充実した日々を過ごし、さらなる創作にいそしみます。啄木の第一歌集「一握の砂」には、初秋の函館で詠まれた数々の詩がおさめられています。
石原裕次郎が歌った「錆びたナイフ」は、啄木の詩がモチーフだといわれています。