暦を歩く

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「水無月」(滋賀県 醒井)

むすぶ手に濁る心をすすぎなば 浮き世の夢やさめがいの水

6月は水無月=「水の月」です。滋賀県米原市の醒井では、清らかな水がこんこんと湧きだし、人々の暮らしを潤してきました。鎌倉時代に書かれた紀行文日記「十六夜日記」には、この地の水の清らかさを歌ったこんな歌が記されています。
初夏になると湧き水が流れる小川には、可憐な白い花が咲き始めます。梅花藻(ばいかも)です。清流でしか育たない珍しい花が、とても涼しげに揺れています。