暦を歩く

暦を歩く

  • トップページ
  • バックナンバー

バックナンバー

「文豪の桜」(京都府 平安神宮)

この神苑の花が洛中における最も美しい。

文豪・谷崎潤一郎は、代表作「細雪」の中で、平安神宮の神苑の紅しだれ桜をこう褒め称えました。「細雪」の主人公の四人姉妹は、毎年春になると京都で花見を楽しみますが、そのクライマックスがこの平安神宮です。神苑の池のほとりに咲く紅しだれ桜は、妖艶な美しさを見せてくれます。水面に映る花姿も、また格別です。