暦を歩く
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「お水取り」(奈良県 東大寺二月堂)
春寒し 水取りのあと 二日ほど
奈良・東大寺には、この寺を開いた良弁僧正の名を冠した椿があります。良弁椿が咲き始める頃に行われるのが修二会、別名「お水取り」。東大寺開山以来千二百年あまり、途絶えることなく続けられてきました。大きな松明は、二月堂で修行する僧たちの道明かり。この火の粉を浴びるとご利益があるとされており、多くの人が詰めかけます。
「お水取り」が終わると、いよいよ古都に本格的な春が訪れます。