暦を歩く
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「冬至かぼちゃ」 (栃木県 那須烏山)
一年で最も昼が短い日、冬至。昔の人々はこの日を「エネルギーが最も弱まる日」「もっとも死に近い日」として恐れ、この日を無事に乗り切るために様々なことをしてきました。南瓜(かぼちゃ)を食べるのもそのひとつ。南瓜は夏野菜でありながら保存がきくため冬までとっておけたこと、断面が太陽を思わせること、そして何より栄養価が高いこと、などから「冬至かぼちゃ」と言われるようになりました。栃木県の那須烏山では、赤い色が厄除けになるとされる小豆と一緒に煮る郷土料理「いとこ煮」を食べる風習が残っています。