暦を歩く

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「鳥海山の秋」 (秋田県 由利本荘)

はろばろに 澄みゆく空か 裾長く 海より出づる 鳥海の山

秋田富士とも称される、霊峰・鳥海山。かつては修行の山として修験者たちが行き来した道が、鮮やかな紅葉に包まれる季節がやってきました。頂上近くはすでに雪化粧です。鳥海山が最も美しく輝く季節、北国の短い秋のクライマックスです。
民俗学者・折口信夫としても優れた業績を残した歌人・釈迢空は、鳥海山の気高き美しさに心奪われ、こんな歌を詠みました。