暦を歩く

「鞍馬の火祭」　（京都府　鞍馬）

火祭の　火の雄叫びと　なりにけり

京都の北、鞍馬の里で行われる勇壮な「鞍馬の火祭」。平安時代の半ば、都に相次いだ天変地異を鎮めるため、御所に祀られていた神様をこの地に移した際の道灯りが起源とされる、歴史ある祭礼です。締め込み姿の男たちが大きな松明を掲げ「サイレイ、サイリョウ！」の掛け声とともに街道を練り歩きます。その後、鞍馬寺の門前に百数十本の松明が集まり、祭りは最高潮を迎えます。京都に秋を呼ぶ、伝統の神事です。