暦を歩く
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「風の盆」 (富山県 越中八尾)
生きて添えない二人なら 旅に出ましょう幻の
9月1日から三日間かけて行われる「おわら風の盆」。台風の季節、昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう行った豊作祈願が由来で、「風の盆」と呼ばれるようになりました。夕暮れ、家並みに沿って並ぶぼんぼりに淡い灯がともり、胡弓の音とともに踊りが始まると、あたりは美しく幻想的な世界になります。この情緒をイメージした小説が注目され、その後石川さゆりさんが歌った「風の盆恋歌」のヒットもあり、静かな祭り「おわら風の盆」は全国に知られるようになりました。