暦を歩く

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「赤とんぼ」 (兵庫県 養父)

夕焼小焼の赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か

兵庫県たつの市出身の童謡作家・三木露風が作詞した童謡「赤とんぼ」。5歳のときに生き別れとなった母への追慕が込められています。歌われているのはアキアカネ。初夏に里の水辺で羽化し、暑い夏の間は冷涼な高地で過ごします。その間に体は赤みを増し、暑さが和らぐと再び里に戻り、そこで交尾・産卵し一生を終えます。
夕暮れの田んぼに赤とんぼが舞う様は、幼い三木露風が子守り姐やに背負われて見たのと変わらぬ風景です。