暦を歩く

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「夏木立」 (神奈川県 鎌倉)

鎌倉や 御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす 夏木立かな 

古都・鎌倉の夏。海辺は、海水浴客やサーフィンする若者で賑わいます。それを静かに見守るのが、鎌倉大仏。「情熱の歌人」与謝野晶子はその美しさを「美男」と称し、人々を驚かせました。ところがこの大仏様、実は釈迦牟尼ではなく阿弥陀如来。晶子はその美しさをあらわすために、仏様をあえて実在した一人の男・釈迦に見立てて、気持ちを詠んだのかもしれません。そんな晶子の思いを想像しながら過ごす、鎌倉の夏です。