暦を歩く

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「すすき」 (大分県 九重)

踏みわける萩よすすきよ
枯れたすすきに日の照れば誰か来さうな

旅の俳人・種田山頭火は、すすきに思いを寄せた句を残しました。
また、清少納言は「枕草子」にすすきのことをこう書いています。「秋の風情は、すすきがあってこそ」と。そして、「冬のはじめ、風に吹かれて立っている様子は、昔を思い出しながら立っている人間のよう」と続けました。
一面にすすきが広がる野原で、秋から冬へと移りゆく季節の風情を堪能します。