暦を歩く

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「秋刀魚」 (東京都)

「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか。」        「秋刀魚の歌」 佐藤春夫

食欲の秋。味の記憶は様々な思い出と結びついて、心に刻まれてゆきます。秋の味覚の代表格ともいえる秋刀魚。詩人・佐藤春夫はそこに自らの心情を重ね合わせて、せつなくやるせない思いを鮮やかに描き出しました。もの思う秋の情緒を、秋刀魚を通して描き出します。