暦を歩く

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「曼珠沙華」 (奈良県 明日香)

「歩きつづける 彼岸花咲きつづける」 
「なかなか死ねない 彼岸花咲く」
「曼珠沙華咲いて ここがわたしの寝るところ」   種田山頭火

曼珠沙華―――秋の彼岸の頃に咲くことから、「彼岸花」と呼ばれています。万葉集にも歌われるほど古くから身近にあった花ですが、墓地でよく見かけるせいか「死人花」「幽霊花」といった禍々しい名前で呼ばれることもあります。
世に背を向けて旅にあけくれた俳人・種田山頭火は、この曼珠沙華(彼岸花)を題材にした句を多く残しています。流浪の俳人は、この花に何を見ていたのでしょうか?