皇室スペシャル 天皇陛下と美智子さま ~新たなる皇室誕生物語~ 発掘秘話!天皇制を守った男 “ジェネラル鎌田”

皇室スペシャル 天皇陛下と美智子さま ~新たなる皇室誕生物語~ 発掘秘話!天皇制を守った男 “ジェネラル鎌田”

お知らせ

【放送日時】
2015年7月19日(日)よる9:00~10:54放送

番組概要

「天皇制を護持せよ!」吉田茂、白洲次郎が行った表の外交ルートとは違う、“鎌田機関”とも呼ばれた鎌田銓一らの秘密交渉の実態とは?皇室を敬愛してやまない息子・鎌田勇氏による驚くべき証言によって、戦後70年を経た今、初めて明らかになる!

放送内容

皇太子殿下と一緒に室内楽を演奏してきた、今年87歳の鎌田勇氏。学習院のOBオーケストラで副団長を務め、ビオラ奏者にして作曲家でもある鎌田氏は、天皇皇后両陛下とも音楽を通して交流を続けてきた人物である。彼は皇太子殿下からご婚約の前に、こう相談されたという。
「小和田雅子さんと結婚する場合、雅子さんの祖父が水俣病の原因となった企業、チッソの会長をしていたことは、結婚の障害となるでしょうか…」。皇太子殿下は自ら抱いていた最大の不安を、鎌田氏に告げられたのである。
皇太子殿下から絶大な信頼を寄せられた鎌田勇氏とはいったいどんな人物なのか? 皇室を敬愛してやまない鎌田勇氏から、実は驚くべき事実が明かされた。この番組は、その証言から生まれたものである。
「私の父は、敗戦後の日本に天皇制を残し、護持するため、微力ながら一個人として力を尽くしたのですが、歴史の中では埋もれていました。実は父が手記を残していたので、それを読むと、父がどんな役割をしたのか…わかると思います」。
鎌田勇氏の父親の名は、鎌田銓一(せんいち)。陸軍中将として敗戦を迎えた彼には、もうひとつの顔があった。戦争前にアメリカに留学、アメリカ軍の大隊長として勤務したことがあるのだ。しかも、その大隊を束ねるトップにいたのが誰あろう、後の連合国軍総司令官となるダグラス・マッカーサー、その人である。戦前にマッカーサーとの知遇を得て信頼されていた鎌田氏は、終戦後、急ぎ満州から帰国。厚木に降り立つ連合国軍総司令官・マッカーサーを出迎える大役を担うことになったのである。その鎌田銓一には、重大な密命が下されていた。
「天皇制を護持せよ!」
戦前のマッカーサーとの人脈を最大限に生かし、連合国軍に「戦後日本に天皇制を残すことは、国家再生のために不可欠であることを認めさせる」というのが、鎌田に託されたミッションだった。果たして、鎌田銓一はマッカーサーにどんな工作をしたのか? 吉田茂、白洲次郎が主導して外務省が行った、表の外交ルートとは全く別のもう一つのチャンネル、“鎌田機関”とも呼ばれた鎌田銓一らの秘密交渉の実態が、戦後70年を経た今、初めて明らかになる…。

結果として、昭和天皇は戦犯に問われることもなく、天皇制も残された。そして、その天皇制の姿、あり方を、戦後になって身を持って示されたのが、現在の天皇陛下と美智子さまだ。戦後、アメリカ人の女性教師・バイニング夫人によって特別な教育を受けられた天皇陛下。聖心女子大学で「自己犠牲の精神」を学ばれた美智子さま。お二人が運命に誘われてお会いになることがなければ、おそらく日本の天皇制、皇室の姿は全く別のものになっていたかもしれない。お二人が築いてこられた、奇跡ともいえる、新たなる皇室誕生物語も紹介する。