アーシストcafe 緑のコトノハ

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2011年1月16日~1月20日
坂本千春(オレンジプロジェクト)

食糧自給率(カロリーベース)が4割を切る中で、耕作地が放棄され見向きもされないような、事態も各地で起きている。こうした事態をなんとかしようと、耕作放棄ミカン農園の再生を目指す活動を神奈川県小田原市で行っているのが、「オレンジプロジェクト」の坂本千春さんだ。広大な丘陵地に広がる小田原のみかん畑は、実は手入れがされず、多くが雑草や葛などで覆われ、みかんの木々が枯れる危機に瀕している。これは輸入自由化で柑橘類の価格が下がってしまったこと、農家の高齢化で、雑草抜きなどの基本作業が出来ていないことが原因だ。こうした現状を憂いた行政からの誘いもあり、都会の若者達を中心に雑草抜きなどを始めたのが、「オレンジプロジェクト」の始まりだ。坂本さん達が復活させたミカン畑の一部ではミカンだけではなく、大豆や麦・ハーブなどが一年を通じて収獲出来る。ハーブなどを植える事で、雑草の繁殖が抑えられるという。生態系の仕組みをうまく利用してミカンの木を再生させた事に、坂本さん達は手応えを感じている。