アーシストcafe 緑のコトノハ

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2013年1月28日~2月1日
森田千晶(手すき和紙作家)

埼玉県坂戸市の、のどかな場所にアトリエを構えている手すき和紙作家の森田千晶さん。原料となる楮(こうぞ)の木を自ら育て、漉き上がった紙を天日干しにするまで、すべての工程を手仕事で仕上げている数少ない職人の一人だ。森田さんがつくる優しい風合いの和紙製品は日常生活の中で、やすらぎを与えてくれると評判だ。森田さんは身近な自然の素材を使って和紙を染め上げる。その材料とは玉ねぎの皮、どくだみの葉っぱなど。 「自然な素材から生まれる色は、和紙に似合う優しい風合い」と森田さんはいう。 森田さんは和紙の用途を広げようと、新しいデザインの和紙も漉く。そして和紙を使ったイヤリングやボディーオナメントなどの「身につける和紙」も考案し、和紙の可能性を広げている。四季を通して和紙という「自然」と向きあう森田さんのコトノハは、優しく温かい。