アーシストcafe 緑のコトノハ

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2011年10月3日~10月7日
多田千尋(東京おもちゃ美術館館長)

東京新宿区に子どもたちに大人気のおもちゃ美術館がある。廃校になった小学校をリニューアルし、古今東西数万点に及ぶ良質なおもちゃを直接手に取って遊べる美術館だ。館長の多田千尋さんは良いおもちゃは子供たちが世界を知る最初の道具だと考えている。子供たちに大人気なのは「木の砂場」。九州のヒノキ材で作った2万個のボールが敷き詰められた砂場に飛び込み、子供たちは全身で遊ぶ。木のおもちゃはその温かみのある見た目だけでなく、独特の音、肌触り、匂いなど五感を使って全身で遊ぶことが出来るのだ。多田さんは木のおもちゃで、自然と親しむ心も育てたいと「木育にっぽん」プロジェクトも立ち上げ、国産の木を有効に使うことで、森を育てようとしている。「木は切られたあとも生きています。木のおもちゃを通して地球の自然を愛するファンを増やしていきたい」と多田さんは語る。