アーシストcafe 緑のコトノハ

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ストーリー

2011年4月4日~4月8日
本山賢司(イラストレーター)

イラストレーターの本山賢司さんはアウトドア・ライフの達人。日本中の自然を訪ね、そこに生きる野性の命を見つめてきた。そして動物や鳥や魚の生き生きとした姿を、イラストやエッセイで表現。著書を50冊以上発表し、根強い人気を博してきた。そんな本山さんが最近取り組んでいるのは、図鑑。これまで出会った多様な日本の野生生物たちの素晴らしさを、全て自分の体験を元に、イラストと文章で詳細に伝える仕事だ。「イラストを描く時間というのは、生き物と対話をしている時間。イラストが上手く描けることよりも、どれだけ描いた生物と対話したかが重要」という本山さん。その対話の楽しさに思わず引き込まれるような、ビビッドな「鳥類図鑑」と「川の図鑑」を完成し、これから「森の図鑑」にとりかかろうとしている。 自然との関わりをイラストを通じて見つめている本山さんが、最近、気になっているのが里山の環境。自然と人が調和して生み出す、里山という風景が失われていく事を心配しているのだ。「昔は、里山にごく身近にいた生物も、今では希少な存在となっているものも多い」という本山さん。今回は栃木県茂木町の里山を訪れ、そこに生きる貴重なカエルやタガメなどと出会い、イラストを描いた。