アーシストcafe 緑のコトノハ

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2009年12月7日~12月11日
福島立實(山岳ガイド)

長野県と岐阜県にまたがってそびえる乗鞍(のりくら)岳。北アルプスの南端に位置する3000m級のその山で、35年あまり山岳ガイドとして活躍している福島立實(たつみ)さん。乗鞍の自然を知り尽くし、その魅力を人々に伝えています。
夏の乗鞍岳の魅力は、美しく可憐な高山植物。山頂付近には高山植物の女王、コマクサなどが咲き誇ります。福島さんは観光客にその保護を呼びかけています。
豊富な雪解け水、岩魚が棲む渓流、そして豪快な滝などダイナミックな水の風景が広がる乗鞍。「山は大きな水がめ」という福島さんは、水源を守ることの重要性も語ります。
さらに自然の厳しさも教えてくれる乗鞍岳。登山の最中に何度も死にかけたことがあるという福島さんは、「厳しい自然の前では人間はすごく小さな存在」と常に自然への畏れを抱いています。現代人が忘れがちな地球への敬虔な思いを、福島さんは静かに伝えます。