アーシストcafe 緑のコトノハ

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2016年12月5日~12月9日
石井英二 (ネイチャーカメラマン)

世界自然遺産の知床。その雄大な自然の魅力を写真や映像で伝えているナチュラリストがいます。ネイチャーカメラマンの石井英二さん。「知床は豊かな山があって、森からの栄養分が海へ流れ、沢山の命を育んでいる。山の動物も海の動物も豊富、それが一番の魅力」と言う石井さんは横浜出身。20代で知床の自然に惹かれ羅臼町に移住。以来40年余り、オオワシやオジロワシ、シマフクロウなど生態系の頂点に立つ大型猛禽類、トドやゴマフアザラシなどの海獣、ヒグマやエゾシカ、キタキツネなど野生動物たちの表情を力強くとらえてきました。
そして写真集「シマフクロウ」(平凡社)、「オオワシ」(偕成社)等で発表しています。
今、石井さんが強く懸念しているのは人間の営みが与える野生動物への影響です。森にエサがなくなり、里に下りてきて、自動車にひかれてしまうエゾシカ。電線で感電してしまう絶滅危惧種の鳥たち。大自然と人の暮らしが隣り合わせにある知床で、人と野生動物が共存していくには?40年間、その問いを心に、命の営みを見つめ続けてきた石井さんのコトノハに耳を傾けたいと思います。