アーシストcafe 緑のコトノハ
ストーリー
2011年6月6日~6月10日
名嘉睦稔(版画家)
名嘉睦稔(版画家)
版画家・名嘉睦稔(なかぼくねん)さんの作品は地球温暖化防止の京都議定書・国際会議(1997年)の記念切手や、2008年の国際サンゴ礁年のポスターなどになり、大きな注目を集めています。
沖縄に生まれ、今も暮らす睦稔さんの版画は、極彩色に彩られ、沖縄の生命力あふれる海や森の姿を力強く描いています。
「絵は沖縄の自然からのいただきもの」という睦稔さん。版画を彫る時には、少年時代海に潜って魚と一緒に泳いだり、 鳥と口笛で会話したりという原体験をよみがえらせるといいます。
睦稔さんが大切にしているのは、かつての沖縄の人なら誰もが持っていた、自然をうやまい、畏れる気持ち。そのことを忘れないように、睦稔さんは海や森の環境を見つめ、伝統の弦楽器サンシンを奏で、自然に対峙するウチナンチュ(沖縄の人)の唄を歌います。 「大自然からの伝言を彫り続けてゆきたい」と語る名嘉睦稔さんのコトノハは、美しい海と大地に根ざした創造の喜びに満ち溢れています。