アーシストcafe 緑のコトノハ

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2016年11月14日~11月18日
稲葉芳一 彰子(百姓屋敷じろえむ)

千葉県 南房総市に お百姓さんが営む大人気の古民家レストランがあります。その名も「百姓屋敷じろえむ」。厨房に立つのは江戸時代から続く農家の稲葉芳一さん、彰子さん夫妻です。店名の「じろえむ」とは、先祖代々襲名してきた「治郎右衛門」の屋号。
芳一さんで14代目になります。「調味料以外は、ほとんどの食材を自家調達している」という稲葉さん。野菜や米を有機農法で栽培、平飼いで元気に育てた鶏から卵や肉を頂いています。鶏の餌も厳選。遺伝子組み換えでないトウモロコシや米ぬかなどを自家配合したものを与えています。卵は有精卵で鮮度を保つため無洗浄で出荷。卵に宿る命を大切に考えているからです。
こうして丹精込めた食材を稲葉さん夫妻が料理。卵はトロトロの卵焼きに、ナスはステーキ風に焼いて細かく刻んだ漬物を添え、味のアクセントに。そして、お米は かまどで ふっくら炊き上げます。素材の味を生かした料理で、遠方からのお客さんをおもてなし。築300年の百姓屋敷で味わう料理は「田舎に帰ってきたような懐かしい味がする」と評判です。「有機農業がもっと多くの人に受け入れられ、何が今一番大切か真剣に考えながら、田畑と向き合う毎日です」という稲葉さん。
若い世代に伝えるために研修生も受け入れ、かまどの灰を虫除けに使うなど、自然の恵み全てを無駄にしない「循環」を大切にする農業を教えています。先祖代々受け継いできた、健やかな大地と本物の味にこだわる、稲葉さん夫妻のコトノハから私たちも学びたいものです。

「百姓屋敷じろえむ」の連絡先は・・・
住所:千葉県南房総市山名2011
電話:0470-36-3872 
営業時間:10:00~15:00 ※夕食は応相談   不定休 完全予約制