アーシストcafe 緑のコトノハ

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2016年8月1日~8月5日
村瀬誠(天水研究所 代表 雨水市民の会 理事)

雨水の活用に取り組み、「ドクター雨水」として世界に知られる村瀬誠さん。きっかけは1980年代初め、墨田区職員としての経験でした。大雨の度に洪水がおこり、下水が逆流して、たびたび苦情が寄せられたのです。仲間とともに研究を重ね、たどり着いた結論は「雨が一挙に下水道に押し寄せないように、雨を溜めればいいんだ!」。村瀬さんの提案で、両国国技館にアジア最大級の雨水タンクが備え付けられました。東京ドーム、東京都庁、六本木ヒルズ、東京スカイツリーにも導入。墨田区では500平方メートル以上のビルに雨水タンクの設置が義務付けられるとともに、一般の住宅にも雨水タンクの設置が奨励されています。タンクの雨水は、トイレの流し水や空調システムの補給水、植栽の水やりに活用されるとともに、地震・火事など災害時の備えにもなっています。
 村瀬さんの自宅も、もちろん雨水利用。東日本大震災などの教訓から、停電時にも電気を使わず給水できる仕組みを考えました。現在、村瀬さんは、安全な飲料水の確保が難しいバングラデシュに、雨水タンクを設置する活動に力を入れています。
 そんな「ドクター雨水」の雨への深い思いを、コトノハにのせておくります。

天水研究所HP
http://dr-skywater.com/index.html

雨水市民の会HP
http://www.skywater.jp/