アーシストcafe 緑のコトノハ

静岡県伊豆市に隠れ家のような雰囲気が評判の里山料理の店があります。その名は「羅漢」。店を切り盛りし料理の腕を振るうのは女将の加藤敦子さん。加藤さんは20年程前、移住した古民家で1日1組限定の客を迎え、心づくしのもてなしをしています。
春の食材は、キンメダイ、ワカメ、愛鷹牛など地元の里海・里山で育まれたもの。
中でも御馳走は春の訪れを告げる山野草。川ゼリは磯辺焼きに。ノカンゾウは酢味噌和えに。桜の花をあしらいにして見事な前菜に仕立てます。加藤さんは、迎えた客を３つの食の舞台でもてなします。先付けは古い味噌樽を再利用した小屋で、前菜は古民家の土間で、メイン料理は囲炉裏でというように料理に合わせて場所をしつらえます。これは料理と共に里山に流れる時や空間も味わってもらいたいという加藤さんならではの演出です。そして食材の背景にある物語も知ってもらいたいという思いから地元名産のわさびの棚田、原木シイタケの畑へも客を案内している加藤さん。里山の自然を料理に凝縮させ、心地良いスローな時間を生み出す、そのコトノハを味わいます。

加藤さんが営む「羅漢」の情報はこちら。
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