アーシストcafe 緑のコトノハ

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2009年1月12日~1月16日
小菅正夫(旭山動物園園長)

今、注目を集めている北海道の旭山動物園、その入場者数は年間145万人と日本一。 人気の秘密は動物たちの生き生きした姿が見られる「行動展示」にあります。アザラシが泳ぐ姿を360度観察できる円柱の水槽、ペンギンが 空を飛ぶように見える水中トンネル、ホッキョクグマが目の前で泳ぐ大水槽など、普段は触れることのできない本当のダイナミックな生態が見られるのです。 長年飼育係や獣医を担当してきた小菅園長は、動物の表情からその時の気分や考えている事がわかるといいます。そうした体験から、高所が大好きなオランウータンをロープ伝いに歩かせるというような、動物の本能を生かしたユニークな飼育方法が生まれました。 またオオカミ館ではオオカミを展示することで、かつてあった北海道の自然を再現してます。さらに「こども牧場」が開かれ、子供たちはウサギやモルモットなどの動物と直接触れ合う喜びを体験しています。 大勢の来園者に囲まれながら、小菅園長は「今も昔も動物園を通じて伝えたいのは、動物たちの生きる素晴らしさ」と熱く語ります。