アーシストcafe 緑のコトノハ

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2016年3月21日~3月25日
浅見照雄(薪ストーブ職人)

荒れ続ける日本の森。植林した杉や檜からの収入が見込めず、その健全な成長に欠かせない間伐の費用を捻出できないことが原因の一つです。そんな中、間伐材を利用する人を増やすことで、持続可能な森をめざそうと奮闘しているのが、ストープ職人の浅見照雄さんです。浅見さんは生まれ育った埼玉県飯能市の森を守りたいという一心で、こだわりの薪ストーブを開発しました。
一般に暖房用の薪として流通しているのは広葉樹です。植林の森を構成する杉や檜など針葉樹は、油分を多く含むので高い温度で燃焼し、ストーブを痛めてしまうからです。そこで針葉樹も使えるようにする、それが浅見さんのストーブなのです。薪は通常、1年以上乾燥させて作りますが、それも不要。間伐した後すぐストーブで燃やすことができます。面倒な乾燥を省くことも、利用者の増加につながるからです。鋳物ではなく、厚い鉄板を切り出して手作りすること、灰の断熱効果を利用する特別な形にすること等で、間伐材の有効利用ができる薪ストーブが誕生しました。里山で時折出会うイノシシにちなんで名付けた、その名も「いのししストーブ」。「自分を育ててくれた自然を守りたくて・・」という思いと技が、込められています。

浅見さんの薪ストーブのHPは・・・
http://www.asamitekkou.jp/strongpoint.html