アーシストcafe 緑のコトノハ

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2015年7月13日~7月17日
町田忍(日本銭湯文化協会理事)

燃料は建築廃材などを利用し、お湯をシェアしあう「銭湯」は本来エコな存在!と新しい価値を見出しているのは、エッセイストであり、「日本銭湯文化協会」の理事である町田忍さん。30年以上かけて、北海道から沖縄まで全国の銭湯を3000軒以上訪ねてきたスペシャリストです。銭湯の歴史は古く、鎌倉時代に原型が誕生し江戸時代に広く庶民に普及したといわれています。そして今も神社仏閣のような唐破風が際立つ風格ある銭湯や、まるで日本庭園にいるような緑あふれる銭湯など文化財級のものが活躍しています。しかし今や 風前の灯火。家庭の風呂が普及する中で1985年に東京で2000を超えていた銭湯は、現在500軒ほどにまで減ってしまいました。ライフスタイルの変化に合わせて銭湯の姿も進化しています。例えば源泉かけ流しの温泉が楽しめる銭湯やデザイナーが設計したオシャレな銭湯。手頃な値段でゆったりくつろげる銭湯は極楽浄土と語る町田さん。その魅力をメディアで発信、銭湯文化を見直そうと呼びかけています。