アーシストcafe 緑のコトノハ
ストーリー
2014年10月6日~10月10日
落合實(仏像彫刻師)
落合實(仏像彫刻師)
体を側面にぐーんと曲げていたり、体は一つで頭が2つだったりする、ユニークな姿の仏像たち。緑豊かな東京・あきる野市に暮らす仏像彫刻師の落合實(みのる)さんが山の倒木や川原の流木から彫り上げたものです。倒木や流木を選んだのは「一木一草、仏あり」という古来の哲学を敬い、枯れ果て、朽ち果てて行く木々にも命を見出し、仏さまの姿に表したいという思いからです。 優しく穏やかな笑みをたたえる、落合さんの仏像は、今、多くの人たちの共感を呼び、地元のお寺にも奉納され愛されています。「使い込んだ道具、私の持っている力で魂を込めたい」と彫刻には一切、電動工具を使わず、ノコギリやナタ、彫刻刀を駆使して彫り続けている落合さん。生命を敬う太古からの人々の心に想いを馳せるコトノハに、耳を傾けたいものです。
落合さんのギャラリー みのむし工房
東京都 あきる野市 舘谷143-7 電話 042-596-3426