アーシストcafe 緑のコトノハ

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2014年9月15日~9月19日
山崎和樹(草木染研究家)

草木染(くさきぞめ)とは植物の葉・枝・幹・樹皮や根などに含まれる色素を抽出し、糸や布を染める伝統的な染色方法のこと。「草木染」の命名者でもある祖父の研究を継承し、日本の代表的な染色工芸家としても知られているのが山崎和樹さんです。山崎さんが生み出す色は自然素材とは思えないほどとてもカラフルな色。それぞれ違う色の染料を重ね染めして様々な色を生み出す技術は平安時代にはすでに確立され、貴族たちの装いを華やかなものにしていました。山崎さんはその時代から伝わる技法を紐解き当時の色を再現することで、草木染の可能性を未来につなげようとしています。川崎市に設立した「草木染研究所柿生工房」では、庭で育てた植物を使って染色をしたり、繭の糸をつむぐ講座を開いたりと、草木染を通して自然と共にある昔の人たちの豊かな暮らし方に触れてもらうことを大切にしています。