アーシストcafe 緑のコトノハ
ストーリー
2014年3月24日~3月28日
伊達伸明(建築物ウクレレ化保存計画)
伊達伸明(建築物ウクレレ化保存計画)
時の流れと共に変貌していく現代の街。都会では木造の風情ある建物は次々と取り壊され、コンクリートのビルになっていくのが世の常です。私たちが暮らしている場所でも、多くの思い出深い建物が失われています。誰もがそんな時に感じる、言い表すことができない寂寥感・・・。そんな思いを癒すように、取り壊される建物の中から、人々の営みや肌触りが感じられる、思い出深い部材を切り出し、ウクレレにして残そうと活動している人がいます。大阪・豊中市に暮らす伊達伸明さん。美術家の伊達さんは2000年から「建築物ウクレレ化保存計画」と称して活動をスタート。自分自身で願い出て公共建築物をウクレレにしたり、様々な人から依頼を受け、壊される運命の建物をウクレレによみがえらせ、その思い出と共に手渡しています。現在、伊達さんの手で建物から生まれ変わったウクレレは60以上。建物の特長を残すように作られたウクレレの姿は、どれも個性豊か。個人の家、銭湯、学校、由緒ある御寺や教会など、一つ一つのウクレレに、そこで暮らした人々の忘れがたい思い出が詰まっています。