アーシストcafe 緑のコトノハ

アーシストcafe 緑のコトノハ

  • トップページ
  • バックナンバー
2013年3月25日~3月29日
中村道雄 (組み木絵作家)

自然の木を組み合わせて描く「組み木絵」という手法を編み出したのが、中村道雄さん。着色は一切しません。様々な木がもつ自然の色や木目の組み合わせによって、描いた絵では表現できない独特な作品を生み出してきました。 ベースとなるのは、下絵の線に沿ってすべて切り離しておいたパズル状のベニヤ板。一つ一つのパーツにあった色や木目の木を探しては、糸鋸で切り出し、はめかえていきます。組み木絵を考案したきっかけは、故郷にかつてあった自然がなくなってしまったこと。イラストレーターだった中村さんは「絵具」を「木」に置き換えることによって、自然の大切さを訴えようとしたのです。使う木は製材所や家具職人からもらいうけた廃材。「捨てられる運命だった木」に命を吹き込む中村さんのコトノハを綴ります。