アーシストcafe 緑のコトノハ

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2012年8月13日~8月17日
鳴海友子(背守り作家)

「子供が健康に安全に成長して欲しい」そう願う気持ちはいつの時代も変わりません。
神奈川県逗子市に住む鳴海友子さんが収集している古い子供の着物には、その願いが「背守り」として表れています。「背守り」とは子供の着物の背の中央にお守りとして縫いつけた刺繍や紋のこと。母が我が子の安全を願い、背後から襲ってくるといわれる災いを祓う願いが込められている。鳴海さんは今ではほとんど見られなくなってしまったこの風習を現代に甦らせる試みを始めた。8年前に生まれた初孫の産着に「背守り」の刺繍をしたのを皮切りに、今風にアレンジした「背守り」の刺繍やワッペンをTシャツに縫い付けています。そして現代の母親にも「背守り」を伝えていこうと、ワークショップを開いています。「背守り」は広い意味での地球とつながる貴重な日本文化。鳴海さんは平成の今も、子供を見守る母親達の心のこもった、貴重な日本文化を絶やさずに伝えて行こうとしているのです。