アーシストcafe 緑のコトノハ
ストーリー
2012年5月14日~5月18日
藤野高志(建築家)
藤野高志(建築家)
今、最も注目される若手建築家の一人である藤野高志さん。
人と自然環境を結びつける斬新かつスタイリッシュな建築デザインが特徴的です。
群馬県高崎市にある自ら設計したアトリエ兼住宅はその集大成であり、室内の環境を限りなく外の環境に近づけようとデザインされた、珍しい建築物です。コンクリートの壁に囲まれた室内の床は、なんと地面のまま。その地面からはレモンユーカリやオリーブなど、豊かな香りを放つ植物が生えています。天井は全面ガラス張りで所々に大きなガラス窓が設置され、一日を通して太陽光を直接受けることができます。藤野さんは、天気図や気象計から室内の微妙な変化を読み、室内でパラソルを広げたり、天井近くの窓を開けて上昇気流を起こし湿度管理するなどして、エコ生活を実践しています。建築で「生き物や自然が持つ現象と人間とのかかわり方を考えたい」という藤野さんのコトノハを綴ります。