にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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京都府・「守り続ける力 京都・祇園」




今回の道草は古の都・京都。伝統と文化を守り続けるこの街で、江原さんは何を感じ、どんな方々と出会いますでしょうか。

まず最初に立ち寄ったのは“祇園さん”と呼ばれ地元の人から愛される「八坂神社」。
正月三が日だけで100万人が訪れる京都を代表する観光スポット。

江原さんにとって神社は大きなエナジーを頂ける大切な場所だと言います。
そんな八坂神社を江原さんがお参りする時の道順は、神社南側に立つ鳥居からお参りします。
じつは南向きに立つ鳥居こそが八坂神社の正門なんです。
一般的に写真などで知られる朱塗りの門は正式名を西楼門と言い正門では無いのだそうです。

大きな本殿を構える八坂神社はスサノヲノミコトを主祭神に祀ります。
そんな境内は江原さん流に言わせると“ご利益のデパート”。その理由は境内に多くの摂社や末社が並ぶからです。それぞれの神様にお参りすれば様々なご利益が頂けると言います。

末社の一つ「大神宮」の前には“力水”と書かれた御神水が。これは八坂神社境内の地下から湧き出す水らしいのですが、その水脈は本殿に湧き出す井戸と同じ物だといわれ、大変エナジー溢れるお水なんだそうです。
そしてもう一つ境内に気になるお水が…しかもその水に集うのは女性ばかり。その理由とは?

そして古き良き町家が残る京都で気になる匂いに出会いました。その匂いとは「お酢」。
立ち寄った村山造酢さんは、京都の町で250年以上に渡りお酢を作り続ける老舗。お店の看板商品“千鳥酢”は高級酢の代名詞として京都内の多くの料亭・料理屋から愛される逸品です。

早速、自慢のお酢を見せて貰う江原さん。思わず口に運んだそのお酢の味はいかに・・・?
そして江原さん、地元の人からプロにまで絶大な人気を誇る千鳥酢の製造工房を特別に覗かせて貰う事に…。

お酢作りを学んだ江原さん、他にもちょっと気になる事が…。
それは工房内の壁や柱の歴史深さ。30年、40年では効かないそうです。
勿論、その歴史深い壁や柱にもお酢屋さんならではの理由がありました。
御主人曰く、お酢造りの原動力は“酢酸菌”といいます。
その菌とは創業当時からそのまま使っている建物内の壁や柱に住み着いている為、古くなっても、柱を補強し土壁を守ることで、京都が育む“都の酢の味”を続けてきたのだそうです。

そんな御主人が語るお酢への想いに触れた江原さんが感じ、得た物とは・・・。
先人たちが育んだ歴史や伝統を壊さず守り続ける、京都人の気概に触れる道草となりました。