にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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ストーリー

新潟県・「新潟・力強き霊峰弥彦」




今回は新潟駅から電車でおよそ1時間、新潟県のほぼ中央に位置する弥彦で道草。
越後の霊峰・弥彦山を望み、江戸時代には北国街道の要所として栄えた町です。
弥彦には、江原が大好きな神社があります。その理由とは…
実は江原が幼い頃、亡き父親に連れられ訪れたのが今回の弥彦神社、思い出が沢山つまっています。

神社を目指すべく降り立ったのは弥彦駅。趣ある駅舎を眺めつつ道草のスタートです。
弥彦駅から歩くこと10分。見えて来た鎮守の森こそが江原が大好きな弥彦神社です。
古くから「おやひこさま」と呼ばれ、心の故郷・魂の寄り所として多くの人から親しまれてきた「弥彦神社」は日本最古の万葉集にも詠まれた越後を代表する名神社。
鳥居をくぐると最初に目に入るのが、境内を流れる小川。実はこの小川は"御手洗川(みたらしがわ)"といい、その昔は多くの神社で参拝客が身を清める為に近くの川などを使っていたそうです。現在は手水舎が備えられている神社が多くなった為、その姿を見る事も少なくなりましたが、ここ弥彦神社では昔ながらの参拝の名残を見る事が出来ます。江原も御手洗川で身を清め参拝です。

霊峰・弥彦山を背後に備える弥彦神社の本殿。創建年数は不明ですが、万葉集にも詠まれていたことから1300年以上の歴史を持つと言われています。
そんな弥彦神社の参拝方法は通常とはちょっと違います。
その方法を権禰宜の渡部さんから教えて貰う事に。その参拝方法とは・・・?

参拝後、渡部さんの案内で境内へ。境内は見所満載驚きの連続。
弓道場や石油釜など意外なものがあるのですが、その全てに理由がありました。
そしてズラリと並んだ「鶏舎」が…。これには江原も驚いた様子。
しかも繋養されているのは、天然記念物に指定された貴重なニワトリです。
なにゆえ神社でニワトリなのか?
実は神様とニワトリには深い繋がりがあるのだとか・・・。

見どころ多い弥彦神社。その中でも江原一番のお気に入りの場所が「御神木」。
祭神・アメノカゴヤマノミコトが「この地が永住するにふさわしい場所ならば、根生じ、芽を出して繁茂するであろう」と告げ刺した杖が、見事に大地に根付き育ったといわれる椎の木です。
越後の豪雪にも、夏の暑さにも負けない御神木は明治期に見舞われた神社大火の後にも力強く芽吹き再生しました。
以来、越後の人々にとって再生する希望の象徴として愛されてきました。
困難な状況に置かれても、決して諦めず明日に向かう気持ちを抱かせてくれる御神木に触れた江原。今の時代だからこそ訪れて良かったと思える道草でした。