にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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千葉県・「水郷佐原・水の恵み」




にっぽん今昔道。今回は、千葉県の小江戸 佐原で"水郷の暮らし"を教えてもらいます。

  昔ながらの街並みが未だに残る佐原は、最盛期には"江戸まさり"と唄われるほど繁栄を極めた町。
その中でも、最も古い家々が残り、青々とした枝垂れ柳が美しい小野川沿いで道草をスタートします。

町歩きを開始して早速、夏限定の佐原名物を発見!それは特産のサツマイモを使ったアイスクリーム。アイスが大好物の江原大喜び。

  町の建物はとにかく古く歴史のありそうなものばかり。
景観に感動しながら道草を続ける江原が続いて立ち寄ったのは和菓子店。
こちらの人気商品は、佐原の早場米を使った串団子。
水の豊富な佐原は、実は関東屈指の米どころでもあったのです。
通常の上新粉とは違い、炊いたご飯を香ばしく焼き上げた団子に大満足!

  続いては、水郷佐原ではその昔「さっぱ舟」と呼ばれる小型の舟が荷物の運搬を行っていました。そこで観光船の船頭さん(元気なお母さん)達に昔の話を伺います。
彼女達の幼い時代は道路が未発達。何と生活の移動のほとんどを舟で行っていたんだとか。農作業、買い物、通院、そして嫁入りまで・・・。

江原、せっかくなのでと船頭さんに弟子入り。
「竿は三年、艪は三月」と言われるほど難しい舟の櫓かきに挑戦します。
美しい街並みを左右に眺めながら進む舟は雰囲気抜群。
江原曰く「日本にこんな美しい場所があるなんて知らなかった」。

  そして最後に江原が道草したのは、この町で創業100年を数える銭湯。
こちら、水の豊かな佐原らしく、井戸水を薪で焚いているお風呂なのです。
この銭湯、まるでタイムスリップしたかのように、何から何まで昔のまんま。
木製のロッカー、脱衣カゴ、継ぎ接ぎだらけのマッサージチェア・・・。
幼き日の思い出が一気に蘇り、江原も大興奮!

昔、銭湯は町の人たちの社交の場でもあったのだとか。
入浴マナーにうるさい方々が必ずどこの銭湯にもいたのだそうです。
江原曰く「僕も幼い頃、銭湯で走り回っていて怒られた事があります」

「さっぱ舟」の船頭さんしかり、銭湯のご主人しかり…。
昔ながらの暮らしを知る人々のたくましさに感動した江原でした。