小西真奈美の恋する惑星~NY、LA、TOKYO 三都物語~ 

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放送内容

グリニッチビレッジに咲いた、風に吹かれた恋〜ボブ・ディランとスーズ・ロトロ〜

冬の街角。腕を組み、歩く若い恋人たち。厳寒の中だが、その笑顔は明るい。ディランの2作目のアルバム『フリーホイーリン』のジャケット写真には、まだ無名だったボブと恋人・スーズが写っている。写真が撮られたのはニューヨークのグリニッチビレッジ。1960年代、作家やアーティストが集い、やがてフォークが世界を変えた。小西は、駆け出しのディランのマネージャーだったテリー・サールと、2人の足跡を探して街を散策する。テリーは言う。スーズはディランにとって創造の女神だったと。公民権運動などの政治意識、自作の歌を作ること。すべてスーズがもたらしたものだった。ディランのデビューのきっかけを作ったシンガー、キャロライン・ヘスターが歌う、スーズへの思いを書いたボブの歌。ボブは実に多くの歌をスーズのために書いている。『フリーホイーリン』に収録された「風に吹かれて」のヒットでディランはスター、フォーク界のカリスマになっていく。その時、2人は? 『フリーホイーリン』のジャケットを撮ったカメラマン、ドン・ハンスタインは今、高齢による病で言葉を失くし、妻のディーアンさんが介護をしている。彼女が涙ながらに語る、『フリーホイーリン』に隠された愛の物語とは。「ディランのギターの7本目の弦になりたくない」。60年代、風に吹かれた時代の恋の物語だった。