BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

やくみつる感激!躍動する動物たちの世界

今回は、漫画家・やくみつるが、絵雑誌『コドモノクニ』に発表された動物画の世界を案内する。テレビもなく、写真すら少なかった大正から昭和初期、子どもたちは『コドモノクニ』に描かれた動物たちを見て夢を膨らませた。東山魁夷、武井武雄、初山滋、岡本帰一など、一流の画家たちがそれぞれ独自のタッチで動物たちを描いた。その中でも特に、躍動感があり、生き生きとした動物たちを描いた人気画家がいる。「動物童画家」と呼ばれた深澤省三(ふかざわ・しょうぞう)だ。

深澤が『コドモノクニ』に描いた絵は計108枚。その中に、動物童画の傑作と呼ばれた1枚がある。「オサルノ曲藝」。今にも動き出しそうサルたちの姿が子どもたちの心を捉えた。新美南吉の名作「ごんぎつね」が発表された時、作品に絵を添えたのも深澤だった。

岩手県盛岡市出身の深澤は、幼いころから動物好きで、ニワトリやヤギ、イヌ、ウシなどの世話をしていたという。その動物たちをじっと観察し、その動きを克明にスケッチしたのが深澤独特の「動物童画」の始まりとなった。実は、深澤の妻・紅子も盛岡の出身で「野の花」を描く画家の草分け。互いに刺激し合いながら創作に打ち込んだふたりは、子どもたちに大きな夢を届けた。『コドモノクニ』で子どもたちを魅了した"動物たちの世界"を旅する。

出演:やくみつる