BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

大正モダニズムを描いた画家・岡本帰一

大正から昭和初期にかけて活躍した童画家・岡本帰一(おかもと・きいち)。帰一は、創刊の年から9年間にわたり絵雑誌『コドモノクニ』の絵画主任を務め、ビジュアル面を先導、およそ500作品を残した。帰一が描くのは、生き生きと遊ぶ愛らしい子どもの姿。当代一の人気を誇った彼の絵の特徴は、そこに「古きよき大正」が息づいていること。おしゃれな洋服、セルロイドのおもちゃなど、西欧の子ども文化がどっと押し寄せたこの時代。帰一は、絵の中にそれらを頻繁に登場させ、読者の憧れを誘った。

かつては本格的な洋画家を志し、黒田清輝の下で岸田劉生らと競った帰一。童画の仕事を始めてからも、洋画家への思いを断ち切れずにいたという。そんな帰一の気持ちを変えたのが、長男の誕生だった。"我が子に恥じなき生活"を誓い、その思いを童画の中に込めた。童画家としての活動はわずか15年という短い期間だったが、いわさきちひろなど後世の童画家に与えた影響は大きい。

大正モダニズムを描いた画家・岡本帰一の世界をたどるのは、漫画家の黒鉄ヒロシさん。黒鉄さんの目に、帰一の絵はどう映るのだろうか。

出演:黒鉄ヒロシ